西武新宿線は武蔵関駅最寄に、美味しい手打ちうどんのお店があるぜ!という噂を聞いて、早速向かってみました。西武新宿線は私の住む練馬からは簡単に行けるのですが、所沢方面から東のお店にはほとんどお邪魔していないのです。楽しみです。
駅を出て南口の商店街を抜けて、しばらく線路沿いの道を歩くとお店が見えて来ました。
「たから」に到着です。
お店の外観はまさしく、町の蕎麦うどん屋さんといった感じ。店内は広めに空間が作られていて、4人掛けと2人掛けのテーブルが合わせて6つ程入っていました。奥の広い厨房には麺切り台があって、大将が生地をのしているのが見えました。おお、手打ちです。
11時半の開店直後にお邪魔したにも関わらず、店内は半分程席が埋まっていました。その内あれよあれよと満席に。客層はややご年配の方が多い様に見受けられます。地元に愛されているお店なのでしょうね。
メニューはせいろ、たぬきなどが680円からとやや強気な価格設定。これはお蕎麦屋さんでもあるせいでしょうか。卵とじ、力うどん、肉せいろや鴨せいろなど蕎麦屋さんのメニューから、けんちん、味噌煮込み、鍋焼き、ちゃんぽんなど冬にピッタリなものまで。丼物などとのお得なセットメニューもあります。
この日は寒かったせいか、店内のお客さんは皆けんちんや鍋焼きを頼んでいて、それのどれもが具沢山で美味しそうだったのですが。私は敢えて冷たいうどんで勝負。でもお腹が空いていたので、天むすが付いたセットを頼んでみました。890円。ちゃんと茹で立てで出て来るみたいで、15分程待ちました。
うどんはちょっと黄色がかった、中太、程よくエッジの崩れた白色手打ち。噛んでみると固すぎる事もなくむっちんと粘りがあります。粉と味もちゃんと感じられて…、おおう、美味しいおうどんじゃないですか。
ダシは関東風の甘辛なものですが、醤油がキツ過ぎる事もなくダシの香りが勝ちすぎる事もなく、バランスの取れたうどんに合ったものでした。お新香もどれも美味。天むすも小さいもののちゃんとした海老天で、一つでも充分満足感がありました。
最初に聞いていた評価よりも、遥かに良いうどん屋さんでビックリしてしまいました。ちょっと値段はお高めですが、けんちんなどの具沢山振りを見ると何となくそれも納得。また来て食べてみたくなる盛りがありました。
ちょっと残念なのは昼でも喫煙可(灰皿がありました)だった所でしょうか。この日は店内に吸ってらっしゃる方はいなかったので、とても満足度の高い食事をいただく事が出来ました。