ちょこちょこと各所でお話を聞いていた、銀座の蕎麦屋さん
「古拙」。何でもミシュラン東京一つ星(2008-2009)で、ランチにはメインでうどんを出していらっしゃるのだとか。
ミシュラン掲載店で、単品メニューでうどんをメインにされているお店はほとんど無いのではないでしょうか。かなーり期待してお邪魔してみました。
銀座からてくてく歩くこと10分ほど。煌びやかなビル街を離れて静かな通りに足を踏み入れます。話によるとこの辺りにあるとの事ですが…ナビを使ってもお店が見当たりません。
同じ所をぐるぐると2周し、住所とビル名を一つ一つ調べて行くと…入り口に「そば」とこじんまり書かれたビルが。ここ?
良く見ると、周りにいらした方が皆図ったかの様にビルに吸い込まれて行きます。あわわわと、私も慌ててビルの中へ。
おおう、隠れ家レストランな雰囲気。
店内はとても綺麗で明るいです。私は二人がけのテーブル席に通されましたが、先程ビルに吸い込まれていった方々と、視界に見えるお客さんの数が全く合わないのを見るに、他にもいくつか席があるみたいです。
メニューは、もり、かけ、ごま汁、きざみきつね、ぶっかけ、すき味うどん、カレーうどん、後懐石などのセットがいくつか。確かにうどんがメインになっています。値段は、かけ、もりうどんが1,125円からとお高め。
普段使い出来る値段とはとても言い難いですが、懐石でなければ2,000円で全部収まりますので、ビクビクする程でもない印象です。
注文した後、最初に小鉢が二品出て来ました。味付けを極力抑えたダシの風味がふんわりするもの。湯葉が美味しいです。
10分程待って出て来ました、今回注文のきざみきつねうどん1,260円。細切りのお揚げと青ネギが煌びやかに乗っています。
ダシは綺麗な黄金色。啜ってみると…おお、すっごく薄味です。昆布に節と、ダシの深い旨味は充分に味わえます。これは薄味好きな人にはたまらないかもしれませんですね。
ただ、個人的にはもう少し塩、もしくは醤油を強めていただいた方が好みでした。私の味覚ですと全部口に入れた時、青ネギの味が強過ぎて、それの味しかしないのです^^;
うどんは蕎麦屋のおうどん、と言った感じの細めでツルツルしたもの。綺麗な半透明をしていますが、残念ながら風味、味ともに感じられませんでした。もりうどんですともう少し風味がハッキリするのかもしれません。
全体的に薄味の傾向で、小鉢などの完成度はおおっ!と思ったものの、うどんは個人的にはやや物足りなく感じられてしまいました。ダシの味が濃くなれば…と思うので、俄然ぶっかけうどんやカレーうどんが気になってしまいましたり。