香川県には
「満濃トライアングル」と呼ばれる、交差点を挟んで「小縣家」「よしのや」「長田うどん」のうどん屋三件が密集する場所があります。
ここでうどんをハシゴしない訳にはいかないでしょう。釜揚げうどんの
「長田うどん」へ足を向けます。
小縣家のしょうゆうどんに対して、長田は
釜揚げうどんの有名所。
S級指定店ですが、2002年の閉店騒ぎを機に味の方は「長田in香の香」に移ってしまったと言われています。今日回る後の予定には「長田in香の香」も入っているので、この機会に食べ比べてみようという訳です。
店に入ると、おばちゃん達がバタバタ忙しそうに動いています。日曜で家族連れのお客さんが多い様で、店内はごった返しています。うーん、どうしたら良いんだ?取り敢えず椅子に座ろうとすると
「お兄さん先にレジで注文してねー。」 おばちゃんがバタバタ動き回りながら教えてくれました。
レジで釜揚げの小を注文すると番号札をもらうので、これを持って席で待っていればうどんを持って来てくれる様です。
写真右上の大きいとっくりにはダシが入っているのですが、これが
無茶苦茶重くて熱くて持ち辛い。さらにダシを入れる器は給湯器横の茶碗と一緒に入っていて自分で持って来るのですが、これも判り辛いー。手順がわからずオドオドしながらも何とかダシを入れました。
麺は茹で湯の中に浸かって出て来ます。色白滑らかという感じで、いかにも美味しそうです。それではズズズ…。
…? …
…
……
???
あのー、
あの、アレ、茹で麺、あるじゃないですか。
スーパーで売っている、袋に入ったヤツ。
アレの味がします。 いや、ちょっとこの表現は誤解を生むな。
麺そのものはなめらかでとってもモチモチしていて、茹で立ての、釜揚げである事をちゃんと主張しています。美味しいですし、少なくともスーパーの茹で麺を使っていない事はわかるのです。
ですが、
うどんを飲み込んだ後味にあの袋詰茹で麺の風味があるのです。これは何なんでしょう。この後味のせいで、麺そのものが非常に安っぽい印象を受けてしまいます。
ダシはカツオの効いた濃い目のもので、これはごくごく普通でしたが、わざわざS級認定とされる程のインパクトは感じませんでした。
何となく狐につままれた様な感じで店を出ます。とりあえず長田in香の香の方でも食べてから判断してみようと思いました。