「三六や五兵衛」は、備中式手打ち饂飩を引っさげて2003年3月に開店したうどん屋です。讃岐うどんの力強いコシに比べて、たおやかな食感が備中式うどんの特徴だそうで、店構えも和風で上品な雰囲気になっています。
噂に上がっていたので、開店当時から店名と美味しいという話は聞いていました。しかしちょっと自宅からは距離があったので行かないでいたら、会社の上司こと豆蔵氏がこの店を見つけ、美味しいよここーとワタシに伝えて来るでは無いですか。ムキー。ワタシだって前から知ってたやーい!
何故だか知りませんが
知ってるお店に先に行かれた事にむしょうに腹が立ちます。そういう訳で尋ねてみる事にしたのでした。
東急田園都市線の駒澤大学駅が最寄駅ですが、京王線からだと下高井戸駅から世田谷線に乗り換えるルートが使えます。若林駅で降り、環七を真っ直ぐ進むとお店が見えて来ました。しかし店先には「支度中」の札が。
あれ?ここ開店時間11時30分だよな。もう過ぎてるんですが…。一回りして12時に戻って来てもまだ支度中のままです。仕方無いので覚悟を決めて、恐る恐る戸を開けてみると、店先にいた店員さんがいらっしゃいませー。って何だ、営業してるじゃないですか。
開店時から札がずっと支度中になってましたよと伝えたら
店内の空気が凍りついていたのですが、あの時応対していた店員さんは皆お元気でしょうか。
梅雨明け宣言が出て今日は半端じゃ無く暑かったので、冷たい三六やうどんを注文。きっちり茹で立てが出て来ました。
卵黄、山芋、納豆、なめ茸、柴漬け、海苔などが入った豪華なぶっかけうどん。早速啜ろうとうどんを取ってみると…げ、何じゃこりゃこのうどん、
みょるるるる~んと伸びるじゃないですか。食べてみると滑る様にうどんが流れ、喉の奥にペタペタとくっついてはやはり流れる様に胃へと落ちて行きます。ぬおー面白い、こんなうどんは初めてです。
冷たいうどんなので締まって多少のコシもあるのですが、このうどんに限ってはそれが邪魔と言っても良い程、普通のうどんと感触が違います。この世の中には
喉で味わううどんがあると聞いた事があるのですが、これはまさしくその類ですね。冷たいのよりも断然温かいの、それも釜揚げで食べた方が良さげなうどんです。ぬわー
梅玉にしとけば良かったー。 うーん面白いうどんでした。次は是非釜揚げで食べてみたいです。最近営業時間が変わってしまって、昼は日曜日しか営業しなくなってしまったのが残念な所です。