地元のうどん屋さんをちょこちょこと探っていたら、今までほとんど訪れていなかった要町の方にうどん屋さんが並んでいる事を知り、お邪魔してみる事にしました。
有楽町線要町駅と千川駅の中ほどに向かい住宅街を進むと、うどんを延ばす絵の入った看板と共にお店が建っていました。店名は
「麦なわ」です。
今日の干しうどんに近いものが中国で「索餅」(さくべい)として庶民の間に広まり、日本に渡り「麦索」(むぎなわ)と呼ばれる様になったそうです(ホームページより)。時代の変化に流されないうどんを味わって欲しくて、麦なわという店名にしたのですとか。
元は平成元年に池袋で独立した「作兵衛」というお店で、10年経って地元に戻り、ここに「麦なわ」としてオープンしたのだそうです。
店内は広くテーブルが並び、奥に厨房。穏やかな照明は上品な雰囲気なのですが、机の配置などイメージ食堂風。巨大なテレビでバラエティを映していました。ざっと見た感じでも30人程は入れそうです。13時半入店で先客なし。
メニューはうどんだけではなく、定食や丼ものも揃っています。ランチは「うどん弁当」600円を始めとして、きつねとたぬき、月見と並びます。見た感じランチでは単品はメインではない様で、丼物や定食にも小うどんが付くそうです。
今回は何となーく冷やしきつねうどんセットを注文。ちゃんと注文を受けてからうどんを茹で始めて、15分程経って出て来ました。おお、何だか一杯付いていて嬉しいです。
うどんは細めでやや透明がかっていて加水率高めっぽく、手打ち、断面が鼓を描いています。食べるとくにくにっとした食感。おおお、美味しいですよ!何だか凄く嬉しいです。
ダシは関東風の甘めなもの。決して不味くはないのですが冷え過ぎていて、うどんの味が良くわからなくなってしまっているのが残念でした。添えられたご飯と煮物は普通に美味しかったです。
あまり目立たない所にひっそりと建っていますけれども、出てきたうどんは、お?と思わせるに充分で、かなり面白いものでした。前のお店から通して20年営業しているのはやはり伊達じゃないですね~。素晴らしいです。