東久留米からバスに乗って
「不動」にお邪魔して来ました。東久留米産の幻の小麦「柳久保小麦」を使ったうどんを提供するお店です。
お店は徒歩ではかなりアクセスし辛い場所にあり、西部池袋線東久留米駅から3km以上。バスでのアクセスは、前沢宿経由武蔵小金井行き、もしくは滝沢営業所行きに乗り、前沢住宅バス停で降り、しばらく歩いた住宅地の中にあります。
調べた限り、東久留米で現在、柳久保小麦で作ったうどんを食べさせてくれるお店は三軒のみの様です。この店もその貴重な一軒です。もう二軒の内、「
一長」には以前お邪魔した事があります。
プレハブ建てのお店はとても狭く、出入り口と部屋が二手に分かれていて、片方がテーブル席。もう片方はカウンター席となっているみたいです。キャパは両方合わせて7~8席といった所でしょうか。私は一人客なのでカウンターを選択。大将と奥様の二人で切り盛りされているみたいです。
メニューはもりうどん600円のみで、肉汁は+50円。他にかき揚げなどサイドメニューがちらほらと。北海道小麦のうどんもあり、そちらは100円引きとなっています。
今回はもちろん柳久保小麦のうどんを注文。うどんは大きなアルマイトで茹でてくれます。その間の時間、大将がこちらをどうぞ、と柳久保小麦で作ったパンを下さいました。
普通のパンに比べると香りと甘味は控えめ。後口に爽やかな酸味が広がります。あらら、これは面白いお味ですね。
15分程してうどんが出て来ました。肉汁もプラスで650円。
うどんは素朴な手打ちの四角いもの。「当たり」も付いて来ました。色は薄く黄色がかっています。食べてみると、香りと甘味は控えめ。後口に爽やかな酸味が広がります。って、パンと全く同じ印象ですね。
おお、これは面白い。うどんだけでは「そうなのかな?」と思う位の小麦の印象が、パンと並べて共通点を得る事によって、より深く理解出来た様な気がしますよ。
ダシは後味がザラッとするしょっぱめのもの。ちょっと弱めかと思いましたが、ダシにつけて食べてもうどんの風味をしばしば感じる事が出来るので、このうどんに合わせているのかもしれません。
「何でこんな所に?」と思う様な、それこそ近くの住民でも見逃しそうな場所に、小さなしかし貴重なお店が確かにありました。ややはにかみながら語りかける大将の印象もとても良かったです。