「さか田」は、近年の讃岐うどんブームが起こる前から営業していた、本格的な讃岐うどんの店です。香川県の讃岐うどん探訪記「恐るべきさぬきうどん」にも、東京にある美味い讃岐うどん屋として紹介されていました。
開店当初はお客さんが来ずガラガラでしたが、dancyuに掲載されてから行列店に。そのため現在では取材をお断りされているそうで、讃岐うどんブームの遍歴を自身で垣間見てきたお店と言えるでしょう。
お店は有楽町。有楽町線の銀座一丁目駅で降り、地図を頼りに店を探しますが…なかなか見つかりませんでした。30分程迷いに迷ってようやく発見。並木通りの外れの
ビルの中なんですね。並木通りのイメージで探すと一生見つから無さそうな位、盲点っぽい位置にお店はありました。
ドアを開けると、そこは思ってたよりも小さな店内。20席位でしょうか?カウンターに座ると、丸い眼鏡をした人なつっこい笑顔の大将が麦茶を出してくれました。おー、ホームページの写真でしか見る事の無かった大将が目の前に。話は聞いてたのですが、本当に
大将が接客して店員がうどん打っとるんですね。
この日は土曜日、午前11時45分頃の入店で先客は4人程と少な目。運が良かった様です。ぶっかけを注文したら一瞬でうどんが出て来ました。のわ、早過ぎる。茹で置きですかー。
うどんは大根おろしと胡麻、ネギの乗ったスタンダードなもの。量は少し少なめです。
細めのうどんはしなやかで喉を滑る様に落ちて行きます。何処かこのうどん記憶にあるなー…と思ったら、さぬきのうどんやのそれに似た印象です。そういえば、ここの大将もさぬきのうどんやの大将もさぬき麺業で修行していたという話を見た様な気がします。
でもコシがあんまり無いですね…。うどんの美味しさは味わえるのですが、歯ごたえがやわやわしていて余り楽しくありません。ダシは美味しく最後まで飲めました。全体としてはきちんと美味しいと思うんですけれども、この値段と量を考えるとうーん…?という感じです。でも場所柄を考えれば貴重なお店と言えます。
食べ終わった頃にはすでに店内は満席になっていました。レジに向かうと笑顔で大将がレジを打ち始めます。相変わらず接客は大将一人の様です。
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うどん打たないのかなぁ?