以前から一部で評判になっていたうどん屋さんにお邪魔してみました。
店名は
「保谷」。最寄り駅は西武池袋線ひばりヶ丘。徒歩で15分程かかります。車道沿い、神社の向かいにぽつんと建っています。
お店に着いてまずビックリするのが鳥の鳴き声。お店の横に鳥小屋がビッシリと並んでいます。凄いなぁ…。ちょっとびっしり過ぎて匂いが気になるんですけれども。
店頭には仏像みたいなものも立っていますし、不思議な雰囲気です。
店内も年季が入っていて歴史を感じさせます。カウンターとテーブルで20席位でしょうか。正直言って狭いです。カウンター奥の部屋からは、ずーっとうどんを切る音が聞こえて来ます。
私が入った時はほぼ満席で、テーブルに相席するかどうかの状況だったのですが、店員らしき方が全く案内してくれません…。どうもその辺りはローカルルールなご様子です。
結局先客のおばちゃんグループが席を空けて下さったのですが、後で来たお客さんもやはり案内してもらえなくて、怒って帰ってしまいました^^;不思議なお店だなぁ。
メニューは、かけ、もり450円からでおろし、山かけ、わかめなど。どれも安いです。お客さんの注文を聞く限り、「肉」と「肉もり」が名物みたいですね。
とりあえず注文してみましたが、周りのお客さん15人位に全くうどんが回っていない事、奥から大将がひたすらうどんを切ってカウンターに持って来ているのを見る限り…需要に供給が全く追いついていない様子。メチャ長引きそうです。
1時間コースを覚悟したのですが、思ったよりも回転が早く結局35分程で出て来ました。ざるの下から水がこぼれてお盆を浸しています。おーい^^;
肉もりうどん600円。うどんの量は多いです。褐色で細め、当然手打ち。食べてみると小麦の風味がぶわっと溢れます。おおお!直前までうどんを切っていた大将のこだわりが実ったかの様な美味しさです。鼻で味わううどんです。
肉汁は甘辛く、肉の脂でそれを中和している感じです。この位香りの強いうどんには良く合いますね。何とも男味。量が多い事もあってズルズルバクバク。もりもりといただきました。
良くも悪くもメチャメチャ個性的で、人を選ぶうどん屋さんという印象でした。私はといえば…とても気に入ってしまった。こういうお店もアリですね。