今日は「もみーのうどんレポ」を始めて以来、3年越しの宿題となっていたお店を訪ねるため、中目黒に遠征して来ました。
そのお店の名前は
「豊前房」。岡山手延べうどんと練馬マンモスコーヒーを提供し、うどんカフェを冠としています。うどんを食べた後、コーヒーを飲んでゆっくりしてもらいたいという、オーナーの願いを実現したのですとか。
実はここは3年前の土曜日にお邪魔したのですが、土日祝はランチタイムがお休みである事を知らなかったため、涙を飲んでしまったのです。今回、たまたま会社のお休みをいただく機会を得たので、平日にお邪魔する事が出来たのでした。
最寄り駅は池尻大橋駅、もしくは中目黒駅。どちらの駅からも徒歩10分程かかります。うどん屋さんというよりは、どちらかと言えば喫茶店の様な「らしくない」外観。中はコンクリートが打ちっぱなしでくすんだ感じ。でも椅子はカラフルでポップな色彩です。
L字型のちょっと変わった店内は、カウンターとテーブルで30人は入れそうです。14時入店でテーブル席はほぼ埋っていました。女性客の比率がとても高いです。これは、インテリアを手がけたヘア・メイクアップアーティストの渡辺サブロオさんの影響でしょうか。氏はオーナーのご兄弟なのだそうです。
メニューはかけうどん700円から。梅わかめうどんや月見うどんなどのヘルシーメニューに加えて、九州で良く見る丸天うどんやごぼう天うどんなどが見えます。値段設定はやや高めです。ランチメニューには全品炊き込みご飯が付いて来ます。
今回はお薦めと書かれた豊前房うどん950円を注文。10分程して出て来ました。うどんとは直接関係ありませんが、こちらの店員さんは何だか全員、笑顔が素敵ですね~。接客が気持ち良いです。
うどんは岡山手延べうどんだそうで、うどんの先っぽにそれを表すかの様に平べったい「耳」が見えます。平打ちで色は白、ちょっと太め。
食べてみるとお餅の様にむーっちりした歯ごたえ。うほ、この不思議な食感は以前「
三六や五兵衛」でいただいた岡山備中うどんを思い出します。味は何だか小麦粉っぽくない…様な…気がします?いえ、もちろん美味しいんですけれども。不思議な感じ。
ダシは関西風。いりこと昆布を使っているそうです。味付けは薄味で周りの具材から足りない分のダシを得ている様な印象を受けます。
その具材はにおぼろこんぶ、さつまあげ、油揚げ。それぞれ秋田、下関、京都から来ているそうです。特に良かったのはおぼろこんぶ。普通のものより厚めで味わいが深いです。ただ残しておくとちょっとダシに粘りが出るので、駄目な人は駄目かもしれません。私は昆布の味が強くなって好きです。七味は原了郭の黒七味で、これは抜群の香りでした。
計算なのか、ちょっと照明が暗めで不思議な印象を受ける空間でした。うどんは完成度が高く、他のものも食べてみたくなりました。ここは杏仁豆腐などのデザートや一品料理も美味しいらしいので、次回はそれも味わってみたいですね。