去年の9月、浜田山でおでん屋を営んでいた「たこ石」が讃岐うどん屋へと華麗に転身、
「原屋」として営業を開始しました。まだ開店してから月日が浅い事などもあって情報量が少ないのですが、評判は軒並み良い様子。
個人的に京王線沿線に住んでいる事からこの店の存在は気になっていました。どうもまだお客さんが少ないらしい、という噂も好印象。この日、時間が取れたのでちょっと寄り道する事にしました。
京王線明大前駅から井の頭線に乗り換え3駅。浜田山駅に降りると、目の前にすぐ看板が見えました。暖簾をくぐって狭い階段を降りると、目の前にはちょっと上品な飲み屋風のお店が。以前はおでん屋だったという話が妙に納得出来る外見です。先客は4人ほど。店内は静かで、何だか隠れ家っぽい良い雰囲気です。
辺りを見回すと、うどんは注文を受けてから茹でるので少し時間がかかります、との張り紙。おー。
常に茹でたてが食べられるのですね。茹で時間は13分との事。うどんを注文して、静かな雰囲気の中もへーっと待ちます。
きざみうどんがやって来ました。とても綺麗なうどんで、一杯一杯丁寧に作られている事が食べないでもわかります。
ダシは上品な香り。体に優しいとか滋味溢れるとか、そんな言葉がぴったり来る味です。バランスが取れていて突出した香りを感じさせないのに旨味は充分。揚げもネギもこのダシとピッタリ合って美味しいです。
うどんは茹で立てだからと讃岐のごっついコシを期待していたのですが…意外にもそんな事はありませんでした。中太よりやや細めのうどんで感触はしなやか。半分ほどまで歯がギュッと入り、そこからスッと抜けて行く感じです。
「上品」という言葉がぴったりのうどん屋さんでした。元おでん屋だけあって、うどん以外にも美味しそうな肴とお酒が揃っています。いいなぁ。近所にこういう店欲しいですねぇ。