先日、オフ会で知り合ったマイミクさんに運転をお願いして、水沢うどんを食べに行って参りました！

　水沢うどんは、群馬県は伊香保温泉に向かう手前、水沢に密集するご当地うどんです。今回の目的地は「元祖田丸屋」。創業400年を誇る老舗です。　50台は止まれそうな駐車場の向かいにはお土産うどん用の店舗があり、規模の大きさを感じさせます。本店はまるで旅館の様な外観。広々とした玄関には鍵付の下駄箱。中に入ると、そこはさながら竜宮城の様な光景が広がり、言葉を失います。

　お店の奥には更に広い奥座敷や予約用の部屋なんてのもありまして、総勢で…えーと、200人位は入れそうでしょうか。それでも11時頃の入店で5割方埋まっている辺り、凄いものがあります。
　中庭もあり、池ではコイが泳いでいたりと、何だか、うどん屋さんの域を遥かに超えたメチャメチャっぷりが楽しめます。　店員さんは口調こそ丁寧で愛想は良いですが、メニューは投げるはお茶は無言で置いて行くは、突込み所が多いです。あぁ、何だか観光地っぽいなぁ…と思わせます。
　メニューはもり840円から、と高めです。かけ、釜揚げが945円。そこに天ぷらや煮物などが付いたセット、御膳メニュー加わります。うどんの量は300gと多めです。


　今回はもりうどんに天麩羅3品に、醤油＋ゴマだれの二色汁をプラス、をチョイス。10分位してワゴンに乗ってうどんが登場しました。

　おー。噂通りの綺麗なうどんですね。うどんは話に聞いた所によると半生麺だった様な気がします。中太で綺麗な半透明。食べてみるとクニクニとした食感に瑞々しい舌触り。ほのかに後味に甘味も感じられます。お、お？美味しいじゃないですか。思ったよりも美味なうどんでびっくりです。

　ダシは鰹節系の良く効いた醤油だし、ゴマの旨味の濃いゴマだれ両方とも美味で楽しめました。天麩羅はかきあげ、舞茸にエビ。やや衣が厚めな雰囲気がありましたが、サクッとして楽しめました。ただエビだけは例外で、そこだけが心残りでした。

　こちらはマイミクさんが頼んだ釜揚げうどん945円。うわ、鉄鍋の中にうどんがみっちり…。ざるの見た目よりも遥かに量が多いです。

　こちらは大量のうどんを茹ですぎたのか、やたらとしょっぱい！ざるとは全く印象が違います。私も多少手伝ったのですが、全然減らない、むしろうどん湯を吸って膨張するうどんを抑えるので精一杯でした。
　タイミングもあるのかもしれませんが、今回いただいた限りでは田丸屋さんのうどんは、明らかにざるに向いている様な気がします。　こちらは田丸屋名物のおしんこ餅。上新粉で作ったからおしんこ餅なのだそうです。

　甘めのみたらしあんがかけてあって、お餅も量が多く大きめでお腹にたまりました…。釜揚げとこれは本当に重かったです。　これだけの人数を扱うお店にしては、思ったよりもしっかりとした作りで感動してしまいました。
　ここに来ないとわからないかもしれませんが、このお店は日本のうどんの世界の中でも明らかにに異質な雰囲気を醸し出しています。いやはや、うどんの世界は本当に広いですね。一度は訪れる価値があると思います。