唐突ですが、宮崎に知り合いが出来たり新しい会社に入って補助が受けられる様になりまして、何だかんだで宮崎一人旅に出かける事になりました。早朝4時起き、7時半の飛行機に乗っていざ出発です!
そして、あっという間に宮崎到着!一週間前の天気予報では降水確率40%との話だったので、当日までビクビクしていましたが、幸運にもカラッとした太陽に恵まれました。空が青いです。カラフルな色彩、そして街路樹のパームツリーが南国気分を高めてくれます。
今回、お邪魔しようと思っているうどん屋さんは2軒。まずは20分程てくてく歩き、奥まった住宅街に入った辺りに、最初の目的地であるうどん屋さん
「重乃井」はありました。
「重乃井」は、おそらく宮崎県で一番有名なうどん屋なのではないでしょうか。巨人の長嶋さんが宮崎キャンプの際、必ず訪れていたお店として知られています。麺切れ仕舞もある営業形態で、遠路はるばる来ながら涙を飲むお客さんも多いとか。
行列店だと聞いたため早めに来たのですが、現在開店20分前。さすがにこの時間は誰もいませんでした^^;
やがて暖簾が店頭にかかりましたので、一番乗りで入店。町の定食屋といった趣の店内は、座敷、テーブル、小上がり、カウンターなど多彩な席が40ほど。壁には長嶋や王、松井など、巨人の選手の写真が所狭しとたくさん飾られています。
うどんメニューは釜揚げうどんのみで、並600円大盛り700円と非常にシンプルです。釜揚げうどんは宮崎でとても一般的なメニューみたいです。ガラス棚には押し寿司や稲荷寿司のお皿があって、これはセルフで取るみたいですね。
という訳で、並600円を注文。15分程経った頃に、おばちゃんが持って来てくれました。
食べ方わかりますか~?と聞かれたので、知らないですと答えると、まずはつけうどんとして食べて、最後につけ汁を丼に入れて(うどんの茹で汁と混ぜて)飲んで下さいね、と教えて下さいました。
うどんは中太純白。多分機械打ちと思われるその断面は、糊化を通り越して崩壊が始まっているのか角が取れています。そしてメチャメチャに捻れています。一番最初にほのかな塩味を感じられたものの、物凄くうどんが熱かった+私が猫舌な事もあってあっという間に舌をヤケドしてしまい^^;残念ながら小麦の風味などはほとんど感じられませんでした。
ダシには天かすが最初から中に入っています。一口飲んでみると甘しょっぱく、そしてとても濃いです。もしかすると、今まで飲んで来たダシの中で一番濃いかもしれません。
うどんを食べ終わった後は、先程お聞きした通りに、ダシを茹で汁の中にどばーと投入します。これを飲んでみると…おぉ、美味しいです。約3分の1位に薄まった位でちょうど飲んで美味しい印象でした。
ご馳走様でした~ともう一度壁を見回すと、長嶋さんの写った白黒写真が貼られていました。それだけの長い年月、宮崎のうどんの歴史を刻んで来られたお店なのですね。
でもでも、お店は飾らずあくまで自然体。そんな空気がとても嬉しい、宮崎の名店なのでした。