「
上杉食品」に続いて向かいましたのは、観音寺市の
「岩田屋」です。
現在は、東京新宿の「
東京麺通団」の店員として働いている通称「パロットのマスター」。そのパロマスが香川で経営している、居酒屋パロットのすぐ隣にお店はあります。
(ところで今、パロットは営業されているのでしょうか…?)
昭和26年開業という歴史ある木の店構え。店内の奥が製麺所になっていて、従業員が一生懸命うどんを作っては袋につめ、車に運んで行きます。
まさしく、作業中の職場にお邪魔している様な雰囲気です。といいますかお邪魔しているのですけれども。
ここ10年程で呼ばれる様になった、讃岐うどん店の「製麺所型」というのは、近所の食料品店などにうどん玉を卸すのが本業。その合間に来るお客さんに、うどんを食べさせてくれるお店の事を言います。
先の上杉食品もそうですけれども、まさしくここはそういうお店です。ここでは小部屋がお店の中に設けられていて、そこでうどんが食べられる様になっています。後から後から来る常連客をよそに、ここでもMOONさんに注文をお任せしてしまいました。小150円。
やがておばちゃんが、茹で上がったうどんを丼に入れてこちらへ持って来ました。その後、鍋からひしゃくでダシを掬って丼へトポトポ。
客はテーブルの上のネギや生姜を勝手に丼に入れていただきます。
幸い、テーブルが空いたのでそちらでいただく事にしました。
小でも結構ボリュームがあります。うどんはやや細め。シュッとしてモチモチ。あぁ、ここへ来てこの言葉を使うのも何度目でしょうか…。しかし、やっぱり美味しいです。ダシはイリコが濃いですけれどもまったりまったり。うどんとのバランスが絶妙でアッサリといただいてしまいました。美味しかったです!
小部屋を出たら、部屋に入れなかった方達がみんな丼を持って、そこら中でうどんを食べていました。あぁ、何処でも食べて良いのですね。この飾らなさ、ざっかけなさが讃岐だなぁと実感です。
奥の製麺所の方の流しに丼を置いて、手前のバケツに箸を捨てて、お金を払ってご馳走様でした。うーん。美味しかったです!