今回、知り合いであるおが母娘様からのお誘いを受け、3年振り3度目の渡讃をする事になりました(何だか甲子園みたいですね)。
現地ではこれまた知り合いのうどんマニアMOONさんが、ご案内をして下さるとの事で楽しみです!どうぞ宜しくお願いいたします!
過去2回の渡讃は両方ともサンライズ瀬戸での香川入りでしたが、今回は飛行機。やっぱり早いですね~。早速MOONさんと合流して移動開始します。
今まで空港側からのアプローチは経験が無いので、見る景色見る景色がとても新鮮です。のどかな景色を楽しんでいる内に、車は目的地に到着しました。
…って。
ここは何処ですか?(・ω・)
手前には公民館。目の前にはおだやかな土器川、そしてそこにかかる橋。川を渡って、静かな民家の間を抜けてしばらく歩いて…。
「ここですよ」
と、MOONさんが指を指した先には。
こ、ここですか! 目の前まで来てもここがお店だとわかりませんでしたよ。それ程にお店が背景に溶け込んでいます。そんなお店の名前は
「三嶋製麺所」です。
映画「UDON」において、主人公が熊に追われてたどり着いた民家、が実はうどん屋だった。そんな外観では良くわからないお店として知られています。と言いますか、その情報を知っていた
私自身も言われるまでわかりませんでした。あぁぁお恥ずかしい。
私が写真で見ていたのとは違って、地面もコンクリートになってひさしが付いていました。少しずつ外観も変化しているのですね。
店内は淡々と。特に誰も声をかけるでもなく淡々と。店員が作業に没頭しています。BGMも無く静寂の中、ただ生地を伸ばす音、生地を切る製麺機の音、うどんを茹でる音だけが店内に響きます。
ちらっと店員さんと目が合ったので注文してみます。一玉わずか100円。ぬくいのか冷たいのを選択。
店員さんは自分の作業に没頭中。そんな店内の片隅にあるテーブルに着席。机の上にはネギと卵。ネギは無料、卵は勝手に取って30円。ダシは無くてダシ醤油だけがぽつん。
そんな放られた様な、身近にある様な不思議な空間。
冷たいの100円。ポンと丼に玉を投げ込んで渡されます。締め切れてなくて、うどんの下、丼の底には水がたまっていて。そんなぞんざいな動作の中に出現したうどんは中太純白。食べてみると…
ええええええええ!? むわっと香る粉の香りに恐ろしいまでの甘みが感じられます。締め切れていないのを除いてもうどんが柔らかいのですが、もっちりとしたコシが心地良いです。一口食べて、やばい、今日一日ここで完結しても良いと思った程のうどんの旨味。
唖然としてしまいました。3年振りとはいえ、何度か訪れている讃岐の地でこれだけの衝撃を受けるとは。
ただひたすら驚きの連続だった三嶋製麺所。しかしこれから二日間に及ぶうどんツアーは、まだ始まったばかりなのでした。