それは、花の金曜日の会社帰りの事です。
その日は昼食時にいただいた、とんかつ屋「
気賀亭」のメンポテ定食750円がズッシリとお腹にたまっていたため、退社時にもお腹が全く減りませんでした。
いかん!このままでは太るぞ!と脳内アラートが鳴り響いた私。夜はうどんで軽く済ました方が良いぞ!と、頭の中のうどん好きな小人さんが私の満腹中枢に囁きかけます。ついでにお店まで歩いて腹ごなしすれば一石二鳥だぜ!と、そこはかとなく便利なアドバイスまでしてくれます。腹減ってないならメシ控えろよ!と突っ込んでくれる小人さんはいない様です。
そんな訳で、以前から行こうと思っていた日暮里の
「あかう」へ向かう事にしました。上野~日暮里駅までは徒歩30分程。そこから更に5分程歩くと、綺麗なお店が見えて来ます。大まかに、西日暮里駅と日暮里駅ちょうど中間辺りにお店はあります。
「あかう」は開店3周年を迎えたばかりの、まだ新しいお店です。「名古屋風うどん」を謳っています。
bg66さんの日記でお店の存在を知りました。
綺麗な外観とはうってかわって、親しみやすい店内はお座敷、テーブル、カウンターで20人程は入れそうです。若い方からご年配の方まで客層は様々。19時半入店で席は半分程埋まっていました。明るいおばちゃんがお茶を入れて下さいました。
メニューは基本のかけ600円、ざる550円を始めとして、きざみ、天ざるなどベーシックなもの、生醤油すだちうどんなど讃岐っぽいもの、カレーや味噌煮込みなどの名古屋メニューまで様々なものがあります。味噌煮込みは独自の固くぼそぼそしたうどんを使っていると書かれていて、気合を感じさせますね。
名古屋といえばのカレーうどんや味噌煮込みうどんも気になったのですが、今回は敢えて人気メニューと書かれたきざみうどん700円を注文。10分程して出て来ました。 おぉぉ、ネギときざみがちりばめられていて綺麗ですね~。天かす、ゴマ、そして「
家康」以来久しぶりに見た、うずらの卵が取り放題です。
うどんは国内産小麦を3割程ブレンドした細めの手打ち。良く見ると黒い粒々がうどんに混じっていますね。名古屋!という程固めではなく、温められて程よい伸びとコシと味を感じさせます。およ、美味しいうどんですね。
ダシは最初薄め?と思いましたが、飲むにつれてどんどん独特の風味が口の中を支配します。宗田鰹と鯖節だそうです。
おぉぉ、讃岐のうどんダシの表現に「舌に焼き付くイリコだし」というものがありますが(といいますか「東京麺通団」が自身のダシをそう言っているのですが)、これはまさしくそれの宗田節版。
駄目な方は駄目かもしれませんが、私はダシ取ってます!という気合と個性が見えてとても楽しめました。美味しかったです。
きざみは味が付いていませんが、ちょっと香ばしさを感じさせます。盛り込まれたネギはやや強くなり勝ちな魚の風味をさっぱりとさせてくれて、とても良かったです。
当初考えていたよりも、とても美味しく満足する事が出来たうどん屋さんでした。これだから食べ歩きは止められませんですね。
あ、そうそう。結構量が多いので、ちっとも軽い食事にならなかった事を付け加えておきます(^^ゞ
(結局、田端まで歩いてしまいましたですよ)