ここ何ヶ月か東京のうどんばかり集中して食べていたので、久しぶりにちょっと遠出したいなぁと思い、行き先を検討し、候補に挙がったのはうどんで有名な地域、
山梨県富士吉田。
しかしいざ行くとなると、メチャメチャ早起きしなければならない訳ですが、週末は休みたい盛り。ここ何週間か、行こうと思っては寝坊して諦める、を繰り返して来ました。
しかし、今日は珍しくスッキリと朝早くに目覚め。これ吉日と起きがけに決断。出かける事にしました。
今回は、週末だけ出ている新宿からの直通線「ホリデー快速河口湖1号」を利用。2時間半ほど揺られ揺られて到着しました。
富士吉田はうどんと密接な関係にある土地柄です。町にはうどん屋が溢れ、地元の方が日常的にそのうどん屋を利用しています。 一説には、あの讃岐よりもうどん屋一軒における人口密度が高いと言われています。
天気は雲一つない快晴。久しぶりに間近に見る富士山はやはり、壮大で荘厳で美しいです。写真を撮ろうと夢中になっていたら、足を踏み外して溝に足を突っ込みました。
すんごい痛かったです(;ω;)トホホ
今回一軒目の目的地は
「桜井うどん」です。創業35年、吉田のうどん元祖と呼ばれているお店だとか。
富士吉田駅を出て真っ直ぐ歩き、しばらくして抜けた商店街の通りで左へ。ちょっと進んで右へ。少し外からはわかり辛い所にお店はあります。
暖簾が無ければごく普通の民家と間違えそうな外観。中は通路を挟んだ座敷になっていて、テーブルが4つ。相席は前提の様で、20人ほど入れそうです。奥にはサイン色紙が並べて飾られています。
10時40分入店で先客5人。お、混雑店と聞いていたのですが、まだ早いせいもあってかお客さん少ないです。ラッキーです♪
ぼーっと玄関に立っていたら、愛想の良いおばちゃんに中に通されました。メニューは無く、あったかいのと冷たいのがあるけどどちらが良い?と聞かれたので、あったかいのを注文。
すぐに出て来ました。うどんの上には吉田のうどんの特徴であるキャベツ。そして油揚げが乗っています。これで300円は安いですね~。
うどんは地粉を使っているのでしょう。黒っぽく、吉田に来た事を強く実感させます。太くて捻れあり。思った程固くはなく、かといって粘りが強い訳でもなく、ホロホロと崩れる独特の食感。噛み締めるとうどんの風味がふんわり立ち上がります。あぁぁ、良いですよこれ!うどんが味覚的に美味しいとわかるお味です。
ダシは煮干を感じる素朴な醤油味。ちょっと味噌も入っている様な…?一口啜った時に、昔、何処かで味わった様な懐かしさを覚えました。甘くなくて非常にシンプルでした。
こちらが吉田うどん独特の
「すりだね」と呼ばれるもの。唐辛子ベースの薬味で、お店によって微妙に味が違うのだとか。
ちょこっとだけ入れていただきましたが、ビリビリする辛さでした。アクセントには良いですね~。
非常に素朴でいかにも日常的で、ホッとする雰囲気の中でいただく吉田うどん初体験でした。あぁぁぁ、良いですねぇ富士吉田。