「
Eg-Blogうどん店」さんで紹介されていた
「小平糧うどん店」にお邪魔して来ました。前々から名前だけは知っていたのですが、たまたま早起きしたので、行く意欲が湧いたのです。
何故早起きで意欲が湧くかといいますと、このお店、週末のみ営業の上に、一日50食しかうどんを出していないためです。ゆっくり行くと売り切れてしまう可能性が高い訳ですね。
西武新宿線小平駅の南口を出て、グリーンロードをどんどん花小金井へ向かって進みます。途中に以前お邪魔した「
指田屋」が見えましたが、今日は我慢してさらに進みます。
青梅街道にほど近く接した所に、小平ふるさと村があります。小平の歴史を伝える茅葺屋根の農家や水車小屋などの建物7棟を移築または復元し、保存・公開している古民家園です。
お店はこの中にあり、武蔵野手打ちうどん保存普及会による手打ちうどんが食べられる訳なのですが、
うおおおぉぉぉ!何処ですかここは! 藁葺き屋根の民芸調の建物。その前の広い庭では子供達がベーゴマをしたり竹馬をしていたりしています。昭和にタイムスリップしたかの様な空間がそこにはありました。
店内はこんな感じ。向かいにお座敷があり、囲炉裏があり、そこには火がくべられています。20人位は座れそうです。建物の外には水車が回っていてます。12時入店で店内は満席。
隣の建物が調理場になっていて、そこで食券を購入します。メニューは糧うどん450円のみ。いただいた番号札には「33」と書かれています。うどんが出来た順に番号が呼ばれていて、この時点では8番でした。
30分ほどのんびり待っていると、33番さん~と番号が呼ばれました。うどんとダシ、糧をいただきます。テーブルの上には七味と箸があります。
店内が暗くてちょっと見にくいのですが、うどんは白っぽい色をしていて手打ち。長さがあって太さは不揃い。切れ端も付いて来ました。口に含むと粉の香りがふんわりと立ち上がってほーほーおーおー。美味しいです。ものっすごく素朴なうどんで素直な味。懐かしさを覚えます。
糧はほうれん草、白ネギ、大根。どれも素朴な風味が楽しめます。ダシは肉などは入っていず、シンプルな武蔵野のつけダシ。鰹かなと思ったら、独特な風味を感じます。箸で底をまさぐってみると、椎茸やキノコが出て来ました。これまた懐かしいしみじみとした旨みが感じられました。
非常に落ち着いた時間の中で素朴なうどんが食べられる、貴重な空間でした。施設の中とはいえ、この心地よさは来た者でないとわからないと思います。お近くの方はお誘い合わせの上、是非どうぞ~。