花小金井のうどん屋さん
「平作」に足を運びました。うどんのホームページを始めてからずっと宿題となっていたお店だったんですけれども、ちょっとした距離の壁でなかなか足を運べませんでした。
西武新宿線の花小金井駅を出て北へ。青梅街道へ出てひたすら西に向かうと、踏み切りが。そしてその手前には昭和病院があります。
が、ここまでたどり着いてしまった方は
行き過ぎですので引き返して下さい。お店はその手前です。
お店は外観からは、まったくそれとわからない様な作りをしています。私は全く気づかないで踏み切りまでたどり着いてしまい、一歩ずつ確かめながら戻ってようやく駐車場の看板を発見しました。駐車場は大きいのですが、お店そのものが車に隠れてしまって見えなかったりもします。
古い民宿の様なロッジの様な休憩所の様な作りをした店内は広く、50人は入れそうです。しかしそんなキャパにもかかわらず店内は大混雑満席。13時半で、なんとお店の外に6人ほど行列が出来ていました。しかし丁度お客さんが帰る頃だった様で、待ち時間5分ほどで済みました。
メニューはかけ、もり、鍋焼き、たぬき、きつね…とベーシックなものが並びます。値段はもり500円からと結構安いです。ほとんどのお客さんは鍋焼きかもりを注文していますね。
今回は冷やしきつねうどん570円を注文。お客さんも多いですしのんびり待つか~とボーっとしていると、後から注文していたお客さんの鍋焼きが先に来ていました。
ぬお、このお店は鍋焼きの方が早いのか!?私と、私の前に並んでいた熟年のご夫婦がきょとんとした顔で鍋を見つめます。
注文してから15分ほどで私のうどんは出て来ました。上にはなるとにほうれん草、白ネギにおあげ。丼の中にはなみなみとかけダシが張られています。おや、これ熱いのじゃないのか?と思い、丼に手を当ててみると…冷たい!
なんと関東風冷かけです。うおー、この形式のは初めて見ましたよ。大抵冷やしというと、ぶっかけ形式でつけダシがかかっているのが多いですのに。
うどんは細めで不ぞろいな手打ち。なかなか歯ごたえがあって美味しいです。しかしちょっと水が少なめなのか、モソモソっとした食感が混じります。個人的にはもう少しもっちりした方が好きですけれども、これは好みによるでしょうね。
初体験の関東風冷かけは鰹の香りがぷーんとします。飲んでみるとやや薄めの旨味が感じられ、甘さがその上を覆います。ちょっと甘味が分離している?と思ったら、これは別に味が付けられていたおあげの甘さでした。この二つは相性が良いですね~。良かったです。
歴史と伝統、素朴さを感じさせる庶民的な良いお店でした。これだけ多くの方が車で来られるというのは凄いですねぇ。それだけ愛されているお店なのだと思います。