今日は平日なのですが、諸々の事情で代休を取りました。この機会にと、今まで行った事のないうどん屋さんへ足を運びました。まずは神田
「ゆやま」です。
銀座線神田駅から徒歩5分ほど。少し静かな路地を入った所にあります。
東京では本当に珍しい富士吉田うどんを出すお店です。このうどんはうどんが太くゴツゴツしていて、何故かキャベツが乗っているという特徴があります。富士吉田では普通の民家のお座敷でうどんを出している様なお店もあり、讃岐や武蔵野と同じ様に、昔から地元に根付いて来た郷土食、うどんの系譜の一つです。
漫画、美味しんぼでは「渡辺うどん」さんが富士吉田うどんのお店として紹介されています。
都内のうどん屋では以前「京橋縁うどん店」が富士吉田系のうどんを出していたのですが、閉店してしまい、それ以降はこのうどんを食べる機会がありませんでした。
この「ゆやま」を知ったのは結構前なのですが、土日祝休、平日昼のみ営業という時間の壁に遮られて、なかなかご縁に恵まれなかったのでした。
店内は結構広く、30人位座れそうな感じです。カウンターはありませんが、テーブル席と…うわ。お座敷がありますよ。ちょっと感動です。13時入店で先客6人。お店の写真を撮っていたら、窓際に座っていた女性客に変な目で見られました。…す、済みません。
厨房では、大将らしき年配の方とおばちゃんが2人忙しそうに動いていました。
メニューはかけ、わかめ、肉、きんぴらと、話に聞く富士吉田うどんの定番っぽいメニューが並んでいます。冷たいのはつけ、肉つけうどんがありました(これは温かいのも出来る様です)。値段はかけで400円からとリーズナブル。昼は+100円で味付けご飯がついて来る様です。
今回は肉うどん500円を注文。5分位して出て来ました。ちょっと茹で置きっぽいですね。上にはキャベツがきちんと乗っていて嬉しくなります。
うどんは太くてゴツゴツしています。食べると腰は無く、ボソッとした感じ。かみ締めるとほんわかとうどんの味がします。うん。話で聞いた通りの正統吉田うどんの食感。美味しいです。
ダシは…これは味噌味なのでしょうか?キャベツが乗っているので、何だかキャベツの味噌汁の様な。うどんに良く合って美味しいです。肉は富士吉田うどんでは馬肉を使うとの事なのですが、私は馬肉を食べた事が無いので良くわかりません。カチカチになるまで煮詰めてあって佃煮の様。美味しかったです。
いやー良かったです。讃岐うどんや武蔵野うどんとはまた系統が違うのですが、地元に根付いて来た味というのでしょうか。素朴ででも毎日でも食べたくなる様な美味しさがありました。次はきんぴらも食べてみたいと思います。