再訪しました。12時入店で先客10人。
今回は、知り合いのきりあさんがお薦めされていた山ぶっかけうどん冷690円を注文。厨房でおばあちゃんがちゃっちゃかと作業をしているのが見えます。この時間は茹で置きなのかすぐに出て来ました。うどんの上にはとろろ、卵、海苔、ネギ、胡麻、鰹節。小皿付き。
うどんはやや細めで純白、綺麗な麺線。茹で置きっぽいですがそれでも美味しい、横ににゅるにゅるとのびる、味のあるうどん。とろろが加わるとズルズル感が加わって、何とも喉越し鮮やか。美味しいです。
ダシは甘めのものに、最後おそらくワインの風味でしょうか、が、グッと喉に来ます。隠し味にワインを使っているダシはあまり得意ではないのですが、ここのダシはバランスが良くて好きです。
あっという間に食べてしまい、これなら二杯目も行けるかな、と思い、珍しく連食。かやくうどん520円を追加しました。
これもすぐに出て来ました。上に乗っているのは練り物とワカメでしょうか。上品な味わいでうどんの味を邪魔しません。
うどんは温かくても伸びを保った美味しい味わい。ダシは薄めで啜ってみると、昆布にイリコがふんわりと混じった上品な香り。しかし弱めといいますか薄めの味わいで、うどんの味わいに完全に負けてしまっています。
それぞれの味わいは悪くないのに、微妙に噛み合わない残念な結果になってしまいました。何かでダシに味が足せれば満足感が増すかもしれませんね。
三連休最後の日、少しだけ余裕が出来たので、自転車を繰り出して西武池袋線沿線の旅に出掛けました。4駅ほど線路沿いを走り抜け、石神井公園駅に到達。目的は
「うたた寝」です。
平成15年9月にオープンした、香川県出身の母娘さんが経営する讃岐うどんのお店です。石神井公園駅南口を出て真っ直ぐ。マクドナルドで右折して、JAの手前を左に曲がるとあります。
石神井公園周りはかなり賑やかですが、ここはちょっと離れになっていて少し落ち着いた雰囲気ですね。
店内に入ると、女性店員さんのいらっしゃーいの声。中は小奇麗な和風テイストで、こじんまりとしながら居心地が良いです。カウンターにテーブルに小さいお座敷まであります。お店の中央にはおでんが置かれています。おー讃岐ですねぇ。
ホームページにはこだわりが書かれていて、うどんは打ちたて茹で立て揚げ立てが信条。塩は46億年の塩、自家製麺は一日寝かせて熟成。ダシはいりこや昆布、節類をおしみなく使っているそうです。
メニューは「当店名物」と書かれたぶっかけうどん490円を始めとしてそのバリエーション。温かいのは、単品ではかやくうどん520円が一番安く、きつねや肉、海老天にまいたけなどのバリエーションがあります。
かけうどんは天ぷら盛り合わせ+ご飯類のセットメニューで選べる様です。
今回はシンプルにぶっかけを頼もう…と思っていたのですが、ふとメニューを見ると「やわらかいですよ!」という文句と共にかしわ天の名前があったので、思わずそれを注文。かしわ天ぶっかけうどん720円。10分程して出て来ました。昆布の佃煮が添えられています。上には鰹節、大根おろし、あと何故か人参の天ぷらも乗っています。
うどんは中太でピカピカ。機械打ちの様です。食べてみると…
うええええぇぇ!?ちょ、ちょ、これメチャメチャ美味しいです。伸びも腰もバランスが取れた、洗練されたうどん。びっくりです。
ダシは昆布っぽいのですが、それだけとは言えないまろやかな旨みがあります。ホームページを見たらダシにゲソを使っているとの事で、その旨みかもしれません。ちょっと個性的でしかしまろやか。とても美味しいです。
かしわ天は青海苔が入ってやや磯辺風味。「やわらかいですよ!」の言葉通り、ものすごく柔らか…といいますか、溶ける様な感覚。昔、「
すみた」で最初に味わったかしわ天と比較しても遜色ない美味さです。
(ただ肉がピンク色だったのでちょっと怖かったのですが、後で店員さんに聞いてみたらそれは生の色ではなく、ちゃんと熱が通っていますので大丈夫ですよとの事。)
ちょっと石神井公園という場所柄にしては、信じられない程に洗練された讃岐うどんを出すお店でした。次は温かいのを試しに来たい所。オススメです。