宿題となっていた細打ちざるうどんを食べに、根津の「釜竹」に行って来ました。12時前で8割方席は埋まっていました。順調にお客さんを増やしているみたいですね。
今回は大盛で注文。細打ちざるうどん大盛で1,000円。値は張りますが、割高さを感じさせない完成度がここのうどんにはあります。
10分程して出て来たうどんは、かなり大きめのざるに束になって盛られていました。うわ、すごい!ピッカピカのツルツルです。どうやっても不味い訳がない美しさです。
食べてみるとゴチゴチギニュギニュ。1,2ミリ角位のとても細いうどんなのですが、一本一本がしっかりとしたコシを伴って口内を暴れ回ります。おおーすごい。
ただ残念ながら、前回の釜揚げと比べて、うどん自身の旨みはあまり感じられませんでした。これは多分、うどんが冷やされ過ぎていて旨みが舌に伝わって来ないのだと思われます。あともう少しだけ、うどん自身の温度が高ければ完璧なのにー。あまりの勿体無さに、隣の席の釜揚げ用のダシを引っ掴んでぶち込んでやろうかと思った程です。
そんな、ざる用のダシは冷えているものの、相変わらず鰹の旨みを凝縮したかの様な香り高さ。これにネギをぶち込んで食べると至福の時間が味わえます。
食べる時に、つけうどんにも関わらずうどん→ダシ→ネギという三角食べをしてしまうなんて、このお店のうどんだけです。あらかじめ添えられて来る生姜を入れると、また味がピシっと締まって楽しめます。揚げ玉はちょっと味が変わってしまいますけれども、少量ならこれも完成度が高いです。
つけダシとネギを飲んではガンガン足して飲み干して、流石にちょっと口の中の塩分濃度が高くなった、と感じた頃にうどん終了。いやー幸せです。どうもご馳走様でした。
先月オープンしたばかりの根津の新店
「根津 釜竹」に足を運んでみました(釜竹は「かまちく」と読むのだそうです)。
大阪は羽曳野に本店を持つ有名店。大将の息子さんが預かる根津釜竹は、高級老人ホーム、ウイーザス根津の敷地内に建てられました。
千代田線根津駅の1番出口を出て目の前の通りを渡り真っ直ぐ。台東区との境の交差点を右へしばらく歩くと風格ある木造の建物の角にお店が見えて来ます。
黒を基調としたガラス張りの落ち着いた店内。外には庭園が見えます。少人数の方が座る大テーブルとお座敷が用意されている様で定員は25人程でしょうか。もうすでに近所では話題になっているのか、13時半入店で半分程の席が埋まっていました。
ここのメニューはシンプルで、何とざると釜揚げの2種類しかありません(ざるは細うどんと太うどんから選べます)。これは羽曳野本店のメニューと同じですね。すっきりしていて好感が持てます。サイドメニューには「ねぎ大盛100円」とのみ、シンプルに書かれています。
今回は釜揚げうどんを注文。まずお水を頂いて、注文してから薬味(唐辛子、天かす、生姜)が置かれ、15分程してうどんが出て来ました。釜揚げのダシはテーブル上の徳利に入っています。香川の「長田in香の香」や「山下」を思い起こさせます。
入れにくいんですよねぇこれ。と思っていたら、ちゃんと店員さんが椀にダシを入れてくれました。親切です。
ダシは熱々で、啜ると鰹の香りがふんわりと立ち上がります。強めのダシですが嫌味は無くとても美味しい。下ろした生姜もツヤツヤしていてダシと抜群の相性です。ネギは超細切りで、これまたダシとの相性が抜群でした。ちょっとこのネギは特筆ものです。大盛りのサイドメニューがあるのも頷けます。
うどんは細めで少し太さがバラバラしています。口に含むと小麦の香りがふんわりして、ダシの鮮烈さには及ばないものの充分美味しいです。釜揚げでもしっかりとコシがありました。冷えると少し堅くなるかな?という印象のうどんでしたが、これは次回ざるを頼みに来るまでのお楽しみですね。
仕上げに残ったうどん湯でダシを割って飲もうかと思いましたが、薄めるのが勿体無いのでそのままダシを飲んで、更にもう一杯ダシを徳利から注いで頂いてしまいました。嫌な客かもしれません…。
大阪で名前が知られるのも当然だなぁ、と思える美味しいお店でした。根津にまた名店が増えた印象ですね。
噂ではここは美味しい貴重なお酒を置いている事でも有名だそうで、楽しみは広がります。次はざるを食べに来たいと思います~。