高松駅から一つ駅を外れると、そこはもう無人駅。…いや、無人駅どころか人影一人見えません。JR香西駅はそんな所でした。
そんな所に県下でも有名な行列店があります。香川県民のうどんとの繋がりを感じさせます。
「池上」は、元々知る人ぞ知る製麺所として地元の人に愛されて来たのですが、去年のどっちの料理ショー「讃岐うどんvs札幌ラーメン」で
特選素材としてTVに紹介され、店主の瑠美子お婆ちゃんの人柄も加えて有名になってしまった店です。
以来色んなTVや雑誌の取材を受けているらしく、私も先日テレビ東京系の番組を見てこの店を知りました。
そんな人気店の上に、ここは営業時間が
1日2時間しかありません。電車でここに来ようとすると結構シビアなタイミングを狙う事になるのですが、今回運良く時間に合わせてここに来る事が出来ました。
店に入ると、店主の瑠美子お婆ちゃんが麺を切りながら先客に応対していました。うおぉ、テレビで見たまんまです(笑)。お人柄の良さがにじみ出ていて、そこにいるだけで人をふにゃふにゃにしてしまう不思議なお婆ちゃんです。
店内は製麺機と釜と机と椅子。狭いスペースに必要最小限のものが置かれ、その間を縫うように人が列を作ります。
「温かいのと冷たいのどちらか選んでな~」
順番が回って来たので冷たいのを2玉お願いしました。これで130円。
製麺所なのでダシはありません。机の上にあるネギとダシ醤油をかけて頂きます。ズルズル…と啜ると、うおお、メチャメチャ美味しいです。
麺を噛んだ瞬間は抵抗がほとんど無いのですが、噛み進むにつれてギュッと抵抗が強くなります。この感触が凄く心地良く、ずーっと噛んでいたくなるのです。こんなうどんが一玉65円で味わえるとは、思わず顔がほころんでしまいます。
食べ終わった頃には、お店の中は足の踏み場も無い程お客さんが溢れていました。
せっかくなので、お店の方に写真撮らせてもらって宜しいですかーと尋ねた所、瑠美子お婆ちゃん、
「ほんなら外行こか~」と、
作業を止めてヒョコヒョコ外に出て行ってしまいました。 …お婆ちゃん…本当に良い方です(TT)
待っているお客さんや手伝いのおばちゃんに、お手間を取らせてどうも済みませんと頭を下げて、外に出て写真を撮らせて頂きました。
どうも有難う御座いました。うどん美味しかったです!