武蔵野うどんツアー、3軒目は
「指田うどん」です。
小平駅の南口を出て、花小金井の方へ向かうと「あじさい公園東」の信号の先に見えて来ます。兄妹で一軒ずつ経営しているうどん屋「指田屋」の、妹さんの方のお店です。
店内はカウンターのみで15席程。日本家屋の様な雰囲気の店内。席は囲炉裏を囲む様に配置されていて、とても面白いです。12時入店時点では先客は一人だったのですが、5分程経つ間に半分埋まってしまいました。
メニューは少なめ。もり、ざる、かけ、それぞれに天ぷらが付いたもの。肉、肉汁つけ、月見うどんです。それに加えてとろろや焼きだんご、定食などがあります。
きりあさんはこちらの女将さんと知り合いの様で、色々と話をしておりました。何でも、うどんに使う粉を近々替えるのだとか。私は粉の細かい話は良くわかりませんが、とにかく自身の味に熱心なおばちゃんだという事は良くわかります。
いつもは違うそうなのですが、この日は店内には何の音も聞こえませんでした。静寂の中、15分程じりじりと待ってうどんが出て来ました。
うどんは手打ちでやや平打ち。今までの2軒に比べると白っぽいです。噛んでみると、ぐにゅぐにゅぐにゅっとした素晴らしいコシが口内をくすぐります。これはかなり美味しいうどんです。ダシは鰹の効いた武蔵野系…と思いきや、煮干の風味がふんわりと立ち上ります。一瞬讃岐?と思いました。さっぱりしていて、とても好きな感じのダシでした。
とても面白いうどん屋さんでした。武蔵野うどんの地にありながらとても独創的なうどんを出して来ます。話好きなおばちゃんの雰囲気も良くて、ここはついつい、また足を運んでしまいそうなうどん屋さんです。