アジアの４カ国を回ったバックパッカー見習い旅行でお邪魔した、タイはバンコクでの最終日に、「歌行燈」に行って参りました。

　なんでも、三重県桑名に本店を持つ、明治１０年創業という歴史あるうどん屋さんで、こちらはそのタイ支店なのだそうです。新宿伊勢丹会館にも支店があったりします。　場所はセントラルワールドプラザ伊勢丹支店。タイのショッピングのメッカで、とても近代化された町並みの一角に伊勢丹があります。その６階です。

　伊勢丹だけあって、店内は普通に日本の趣きがあります。お店の外観も普通に日本していて、違和感を覚えるのはタイの店員さんの「イラシャイマセー」位です。店内は綺麗でメニューも日本語しか書かれてなく、５０人程入りそうな店内は日本人のお客さんのみ。夕方６時の時点で６割程埋まっていました。本当に普通に日本の風景の様です。

　メニューは普通に普通のうどんが並んでいます。あとはカツ関係が多少目立つくらいでしょうか。あまり日本と変わらないと思われます。

　何故かオレンジジュースを注文…。５０バーツ。
　おろしもちうどんを注文してみました。１５分程して出て来たそれは、薄い色をしたダシに半透明のうどん。おおお！美味しそうじゃないですか！

　ダシは鰹の効いたホッとするもの。色の薄さとはうらはらにやや関東のダシを連想させる風味ですが、薄味でちゃんと奥行きが感じられます。うどんは温かいダシの中でもそれなりにコシが感じられます。もちは粘りは少なくホロホロとくずれて美味しいです。これは大根もちなのでしょうか？また別皿で大根おろしが付いて来ましたが、この薄味のダシには合わない様な気がしました。

　きちんとダシも最後まで飲み干せる美味しいうどんでした。日本でも普通に出せるうどんで、タイでこれが味わえるなら充分幸せだと思います。