上海旅行の一日目、ガイドさんに「上海でうどんの食べられるお薦めのお店を教えて下さい」とお聞きして、教えていただいたのがこちら
「避風糖」。到着直後、早速タクシーを拾って向かってみました。
後でわかったのですが、ここは上海全土に広がる飲茶のチェーン店の様です。ガイドブックにも「コストパフォーマンスの高いお薦めの店」として紹介されていました。
上海駅から20分位タクシーで行った所にお店はありました。夜中に向かったので周りの町並みはかなり暗かったのですが、その中に不自然な位にビカビカした外観のお店が建っています。お店の外にも屋根付きの席が沢山、歩道に沿って並んでいます。その屋根もピカピカしていて、ここ一帯だけがまるで一昔前のテーマパークの様です。
店内はかなり広く、店外でも30人程、店内は50人程は入れそうです。夜の1時過ぎだというのに、お客さんは引っ切り無しに店内に入って来ます。寒い事もあって、店外の席には流石にお客さんはいませんでしたが、店内は常に7割程の席が埋まっています。店員さんは、中国で考えればまあ良い方の接客でした。
メニューは中国語、英語に加えて日本語でも書かれていて親切です。その中には確かに日本名で
「うどん」の冠が付いたメニューがあります。
ワンタンうどん、いか団子入りうどん、ローストダックうどん、野菜入りうどん…。日本のうどんからは想像出来ない名前が並んでいて、どれも面白そうです。
今回は日本語メニュー「牛肉うどん」を注文。中国語ではちょっとフォントが無いので再現出来ませんが、
鮮牛肉湯鳥冬という感じの文字が書かれています。10分程して出て来ました。スープの中は確かにうどんの形状をしたものが入っています。
スープは日本のものとは全く違い、八角か陳皮か…そんな感じの香辛料の風味を強く感じました。上手く言葉に出来ないのですが、
モンゴルっぽいイメージのスープです。うどんはブチブチ切れますが確かにうどんでホッとします。
乗っている牛肉は、牛肉では無く何かの内臓っぽい感触がありました。今考えても良くわからない感触ですが、あれは何だったのでしょう…。海苔っぽいものや野菜っぽいものも乗っていましたが、これも素性が余り良くわかりませんでした。スープには合っていた様な気がします。
弟が別の汁物を頼んでいたので、おすそ分けしてもらいましたが、こちらはダシの良く出た日本でも受け入れられそうなスープでした。
中国のうどんは、みんなこういう味なのでしょうか…?なんとも面白く、そして不思議な体験となりました。