自宅からほど近い通りに、凛とした雰囲気のお店の外観が見受けられる様になったのは、もう三ヶ月以上前でしょうか。見た目蕎麦屋だったので、これはうどんも出来るかもと思って、開店を日がな心待ちにしていました。
そんなある日、いつもの様にお店の目の前を通ったら、おお、のれんが掛かっているじゃないですか。お店の名前は
「原田」というそうです。メニューを見たらうどんも出来る様なので、喜び勇んで突撃する事にしました。
木目を基調とした、手作り感の漂う外観、店内。出来たてほやほやのお店なのでとても綺麗です。席はテーブルだけ、15人分ほどでしょうか。空間が広めに作られていて、殺風景な印象すら受けます。
店の奥では麺打ち台が鎮座して、ちゃんと手打ちやってまーすとさりげなくアピールしています。蕎麦は二八だそうです。店員のおばちゃんにうどんも手打ちですか?と聞いたら、そうですと言われてちょっと良い感じ。
先客は2人。私が入った後に2人入って来ました。お昼時の入店なのでちょっと寂しい感じですが、地元の私でも開店したのに気付いたのはつい最近なので、知られるのもこれからなのでしょう。
ここでは、緑茶ではなくて蕎麦茶が出て来ました。蕎麦の香りがぷーんとして素直に美味しいです。
一番安いざるを注文。15分ほど待って出て来たそれはピカピカのうどん。おおぉ、見た目で美味いとわかります。
透き通った半透明で、3ミリ角ほどの細さの、キリッと角の立ったうどん。噛むとキリキリっと押し戻しが来て嬉しくなる、本格的なうどんです。ダシは関東風の醤油の効いた江戸前辛口。しかしこれが美味い。ちびちび飲みながらうどんをズルズルやると止まりません。昆布の佃煮も甘めでホロホロで美味しかったです。
この界隈には、「八雲そば」という美味しい蕎麦屋があるのですが、そこと比較してもおーと思える美味しさでした。調布は深大寺そばがありますが、こういうお店もちょこちょこ増えて来ています。
最後に出て来た蕎麦湯も上品で良かったです。近くに良いお店が出来て嬉しい限りです。