高円寺に用事が出来たので、帰りにお隣の駅、阿佐ヶ谷の
「和田」に寄りました。大将は新中野の「
四国屋」に、先代の頃に通っていたそうで、その味に惚れて引退後うどん修行。店を開いたのだとか。
阿佐ヶ谷南口を出て南へ。青梅街道に出て荻窪へ向かって真っ直ぐ進むと、お店が見えて来ます。
夜しか営業していないお店です。6~7席ほどのカウンターと座敷の小さい店内。20時入店で先客3人。大将は元力士だそうで、良い体格しています。
ここを見ると小結まで行ったらしいので、その口にはかなり有名な方なのでしょう。
とりあえずカウンターに座ったら、目の前にはあの「四国屋」で見たものと同じ形のいなり寿司が。あの魔性の味を思い出して反射的に一つ注文。んー、美味いです。四国屋よりちょっとベタっとした印象ですが、それでも美味い。
冷やしうどんを注文。7~8分程してうどんが出て来ました。冷やしというので氷水に浸かって出て来るアレを期待したのですが、ざるうどんですねこれ。薬味に揚げ玉が入っています。
太くて捻じれたうどん。噛み締めると
ぎゅにっとした感触が歯に伝わります。
うおぉ!?「四国屋」が硬かったので似た様なうどんを想像していたのですが、意外にも力強い押し戻しを伴った素晴らしいうどん。四国屋よりも洗練された印象です。ダシは醤油の出ていないバランスの良く取れたダシ。つけダシなのにそのまま飲めます。美味しく頂いてしまいました。
良い意味で期待を裏切られました。ちょっと全体的に値段が高めですが味は申し分ありません。ざっかけない店内の雰囲気も好印象(「ミスター味っ子」の文庫本があったりする)。中央線沿線は本当に美味しい店が揃っています。