急にここのうどんが食べたくなって再訪。この日は冷やし梅入りうどん。
出て来たうどんは…あれれ、大きな梅干が付いているだけで、後は前回のおろしうどんとほとんど変わりませんね。しかもうどんがいかにも手打ちっぽかった前回のものから、切り口四角いものに変わっています。味はそれほど変わらないのですが何だか食感が寂しいです…。梅干は水分がほとんど無く固くて全くほぐれず、梅干を一口齧ってからうどんを啜る。という食べ方しか出来ませんでした。
前回の衝撃と比べると…うーん?という感じです。次は温かいのを試してみる事にしましょう。
私の住んでいる京王線沿線では、余りうどん屋さんの話を聞きません。これまで訪れたお店も新宿を除けば「
武蔵野うどん」「
椿」「
JAZZ KEIRIN」の3店で、他ほとんどのお店が新宿から先のうどん屋になっています。まぁ仕方が無いんですけれどもね。
最近になって、京王線沿線に新規のうどん屋さんが出来た話を良く耳にする様になりました。嬉しいのですが、しかし灯台元暗しとはこのことで、先日私の地元である調布にも昔からうどん屋さんが存在する事を知りました。それもごくごく近い所にです。
「壺中」は昭和47年に兄弟店「若竹」開店、昭和56年、独立して武蔵境にお店を構えて、と歴史を誇るうどん屋さんだそうです。調布に移って来たのは平成8年だとか。
甲州街道を八王子方面に進み、調布ICの手前、下石原交差点、電気通信大学と交番を挟む向かいの通り、マンションの並びにあります。
古さの混在した不思議な店内。汚いという訳では無いのですが、何だか妙に雑然とした雰囲気があります。武蔵野台地の流れを汲む、埼玉産地粉を使ったうどん…とメニューにはあります。武蔵野うどんのお店なのでしょうねー。面白い事に、外から見えない所にガラス張りの麺切り台があります。ちょっと期待出来そうです。
10分ほど待ってうどんがやって来ました。ぶっかけぽいスタイルを取ったおろしうどん。茹で立てである事を証明するかの様に綺麗なうどんが丼に映えます。上に乗ったほうれん草やにんじん…、これは武蔵野うどんで言う所の「かて」なんですかね。
とても細くてH型のうどんは、その細さにも関わらずグイグイとしたコシを歯に与えて来ます。ぐお、結構美味いですよこのうどん。意外な位に正統派です。ダシは鰹が出た薄めで上品な関東風。これも飲める美味しさです。しかし残念な事に具が駄目でした…。大根おろしと生姜が辛くて全体のバランスぶち壊しです。ざるなどで食べれば、もう少し印象は変わっていたかもしれませんね。
しかし余りにも意外な所に美味しいうどん屋さんを発見してしまい、小躍りしたい気分です。まさしく私にとってここは地元のうどん屋さん。普通に晩飯にも寄れる距離なので、何度か通ってみたいと思います。