今回は杉並区の
「椿」です。京王線八幡山駅を降りたホームの南側から、ビルの看板が見えます。
入り組んだ細い路地にお店はあります。お店そのものは小さいですが、周りが少し暗いので看板や装飾が目立ちます。テレビ「王様のブランチ」で、度々取り上げられているお店です。
カウンターが11席あるのみの小さな店内。その小ささ厨房にある昆布やダシが、手を伸ばしたら取れそうな程です。先客は年配のサラリーマンが二人と若い女性が二人。厨房には髭をたくわえた大将。
壁に雑然と貼られたメニューには、珍しい名前がいくつも見受けられます。
ミネストローネ、ぺペロンチーノ、ミートソース…。そう。このお店は、普通のメニューの他に変わりメニューも豊富なのです。先のお客さんとのやり取りを見る限り注文を受けてから茹で始める様なので、普通にぶっかけや釜揚げを頼みたくなるのですが、ここはやはり郷にしたがって変わりメニューでしょう。
注文してから茹で始め、途中でサービスなのか、大根のサラダを出されたのでそれを頂きつつ、15分ほど経ってからうどんが出て来ました。仕上げにチーズ大丈夫ですか?と聞かれたので、大丈夫ですと振ってもらいます。
なんのてらいも無く、茹でたて締めたてうどんの上に堂々とトマトソースが乗ってチーズがかかっています。とりあえずうどんだけ啜ってみると…
あ、美味い。やや太めの白いうどん、伸びがあってシコシコしていて、普通にレベルが高いです。うどんに種類があるとするならば、これはちゃんとした讃岐うどんですね。トマトソースとチーズもうまく絡んでとても美味しい。パスタもうどんも元は小麦粉ですから考えたら合わないはず無いんですけれども、うどんで食べるとまた不思議な感覚で良いものです。
変わりメニューを頼んだのでゲテモノ扱いされそうですが、うどんそのものはちゃんと評価出来ました。変わりメニューも結果美味けりゃOKですよね。こんな近くにこんなお店があるとは思ってもみませんでした。良いトコです。