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喜三郎」を出て府中駅まで歩き。腹ごなしに途中コジマを覗いたりしつつ「武蔵野うどん」へ向かいました。
府中駅から徒歩2分程の所にある、その名の通り武蔵野うどんのお店です。居酒屋にもなっていて、富山出身のご主人のツテで新鮮な魚介類が食べられるそうです。
15時入店で30人程座れる店内は4割程埋まっていました。この時間でこれはすごいですねぇ。喜三郎に続いてここも再訪です。今回は武蔵野うどんには珍しくかけうどんがあったので、それを注文しました。一玉450円。
15分ほど時間をかけて出て来たうどんは、真っ黒なダシにつかっています。ぐりぐりと捻じれた太めの手打ちうどんはまごうことなき武蔵野うどんですね。食べてみると、ちょっとボソッとした歯応えでコシ粘りともに物足りません。うどんの香りがほのかにぷーんとするのですが、温かいかけダシに吸収されているかの様です。
うどんが悪いというよりも、かけダシに武蔵野うどんが合わないと考えた方が自然かもしれません。そんなダシは鰹の効いたちょっと甘めのもの。蕎麦向けの様な黒いダシですが、これは蕎麦には合わないでしょうね。うどん用に作られたダシだとわかります。
ちょっと残念な結果に終わってしまいましたが、前回の肉汁うどんが美味しかった事を思えば、やはりこのうどんはつけうどんにより向いているという事なのでしょう。次は素直に肉汁を頼む事にします~。
仕事帰り、思わぬ急用が出来て京王八王子に行く事になりました。本来なら起きるはずも無い状況下で起こった、まさしく振って涌いた急用です。その急用とは
カバンを迎えに行く事。 …。えぇ。新宿から京王線に乗って、途中でワタシはちゃんと降りたんですけどね。
カバンが網棚で寝過ごしまして。 駅員さんに泣き付いて連絡を取って頂いて、終点の京王八王子駅でカバンが見付かったという報告を受けて、取りに向かったのでした。
京王八王子でカバンを受け取り、ただ直接戻るだけなのも面白く無いので、府中で途中下車する事にしました。
ここに武蔵野うどんを標榜するお店がある、という話を聞いていたので、この機会に行ってみようと思ったのです。お店の名は
「武蔵野うどん」。…そのまんまですね。
駅を出て、北側の線路沿いを東に向かうと、華やかな店、普通の店、怪しげな店などに紛れて「うどん」の提灯が見えます。駅から徒歩一分、最高の立地です。
このお店は、うどんと魚介料理の専門店をしていた主人が店を魚介料理に特化する事にした時、奥さんがうどんの方を引き継いでオープンしたのだそうです。
入った時、30人程座れる店内の席は、会社帰りのサラリーマン達でほとんど埋まっていました。辺りを見回すと、右のお客さんも左のお客さんもすっかり出来上がっています。うどん屋としてというより、居酒屋としてこのお店を利用されている方が多いみたいです。
メニューはうどんのが中心ですがおつまみも豊富です。毎週の様に魚津から材料を仕入れて来る旦那さんの影響で、ホタルイカや幻魚(ゲンゲ)の一夜干しなど、富山の色が濃く出ています(なのに何故うどんは武蔵野なのでしょうね)。
注文して15分程待ってからうどんが出て来ました。ワタシが頼んだのは1玉(200g)なので少なめですが、
50円増しで1.5玉、100円増しで2玉にしてくれるそうなので、胃袋に合わせて注文しても、それ程割高感は感じないと思われます。
純白のうどんはやや硬めで、モチモチよりかは弱めのシコシコを感じさせる作り。ほのかな塩味と小麦の香りがします。肉汁は醤油が強めのやや甘ショッパイもの。でも肉の脂で中和されていて飲める美味しさです。
ここは夜は飲みが中心になる様なので、落ち着いてうどんだけを食べに来るお客さんには少し辛いかと思われますが(煩かったんですわ)、ちょっと飲んで締めにうどん、といういわば
「うどん居酒屋」を求める人には丁度良さそうなお店です。昼は昼で丼+うどん一玉のランチメニューもある様なので、そちらの方も試してみたい所です。